維新と興亜に駆けた日本人

(お送りいただいた本から)
維新と興亜に駆けた日本人 [単行本]
坪内 隆彦 (著)
価格: ¥ 2,100

 
*坪内さんは、私が「暴発する福島原発」シリーズとして6回連載した「月刊日本」の編集長。個人的なことでいえば、郷里の偉人、宮崎滔天を取り上げておられ、うれしかった。私の実家の近くにある「宮崎兄弟資料館」にも訪ねておられ、丁寧な取材と要を得た紹介に感心させられた。日本人の思想をもういちどじっくりと学び直さなくてはならない、と思い知らされている。

 『月刊日本』に連載している「日本文明の先駆者」をまとめたもので、「今こそ知っておきたい二十人の志士たち」の副題がついている。
収録した列伝は、西郷南洲 副島種臣 大井憲太郎 樽井藤吉 杉浦重剛 頭山満 岩崎行親 植木枝盛 福本日南 陸羯南 荒尾精 松村介石 来島恒喜 岡倉天心 近衛篤麿 今泉定助 杉山茂丸 権藤成卿 宮崎滔天 内田良平の20人。

 本の帯には「本書で取り上げた20人は、肇国の理想の実現と興亜のために幕末から明治・大正期に活躍した日本人である。このような人物が現代にも存在すれば、現在の国難は回避できたかもしれない。本書は現在の指導者に対する批判書であり、真の指導者待望の書でもある」と紹介。作家の佐藤優氏も「教科書に書かれていない真実の日本と世界の歴史がわかる。国際社会が帝国主義化する状況で日本民族と日本国家が生き残るためには維新とアジアとの連帯が不可欠である。日本人として徹底的に自己の足場を掘り下げることが真の国際人になるという坪内隆彦氏の思想に日本を救う知恵がある」と推薦している。

坪内 隆彦
昭和40(1965)年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。平成元年退社後、フリーランスで取材・執筆活動に入る。同3年に「国連における大国協調の光と影」で佐藤栄作賞(国際連合大学協賛財団懸賞論文優秀賞)を受賞。『月刊日本』編集長、社団法人日本マレーシア協会理事、拓殖大学日本文化研究所客員研究員。著著に「アジア復権の希望 マハティール」(亜紀書房)「アジア英雄伝}(勁草書房)など。